スポーツは「パワー」で勝つ ラグビー日本代表から学ぶ [筋トレニュース]
日本にはびこる「筋トレ不要論」
日本では昔から「筋トレ」というものを排除する傾向にあります。その背景には、圧倒的な外国人のパワーに太刀打ちできず、どうしたら勝てるのかを考えた時、パワー以外の俊敏性や巧緻性、チームワーク等で勝つ方法を見出そうとしたことがあります。
確かに日本人は体が小さく、パワーで外国人に勝つことなど容易ではないです。
それよりも外国人より優れたチームプレーや技術等で戦った方が勝率はグッと高くなることは確かです。
ですが、時代の流れはそう甘くありません。
世界もまた技術に磨きをかけ、もはや技術しかない日本には、技術もパワーも持った外国には敵わなくなってしまっています。
そう、今のスポーツ界は「パワーがなければ勝てない」という動きになっています。
「ウエイトトレーニング」によるラグビー日本代表の進化
世界に置いて行かれる日本
ここ最近になって、ようやく日本のスポーツ界もパワーの重要性について注目し始めました。記憶に新しいのがラグビーの日本代表が南アフリカ代表に勝った試合です。
あの試合から日本代表チームが本格的な体作りに取り組んでいたことが明らかになりました。
しかしこれまでの日本は、パワーでは絶対に外国の強豪チームには勝てないと踏んで、ウエイトトレーニング等のフィジカル面での強化については力を入れていなかったのです。
ラグビーといえばパワーとパワーのぶつかり合いをイメージを想像しますが、日本のラグビーのコンセプトは違ったようです。
ですが、ラグビーは技術やテクニックだけでは決して勝つことは出来ません。
外国のパワーに為す術もなく、日本はこれまで世界のレベルに置き去りにされていました。
世界一過酷な代表合宿
そこで、日本代表チームの当時コーチだったエディー・ジョーンズ氏が立ち上がるのです。「パワーがなければ話にならない。」
外国チームと同じ土俵に立つためには世界基準のパワーが必要であると考え、徹底的にフィジカルアップを狙ったトレーニングを実施したといいます。
長期間に及ぶ代表合宿の中で、苛烈なウエイトトレーニングや体幹トレーニングを一日に何回も選手たちに課し、ひたすらパワーを向上させる日々を送らせたのです。
早朝からウエイトトレーニングに取り組み、午前・午後とひたすら練習。夕方には追加でトレーニングをすることもあったそうです。
この合宿を経験した選手からは「1時間の練習でもジャージを絞ったら、汗がバァーって出るくらいの練習を1日3回繰り返してました。また経験したくはないです」という声が上がるほど。
まさに過酷な内容だったことが伺えます。
この成果が昨年のワールドカップで見事に表れましたね。
絶対に勝てない相手と言われていた南アフリカ代表に奇跡の勝利。
技術ばかりにこだわっていた時代の日本からは考えられないことでしょう。
まさに、日本のスポーツ界が歴史的一歩を踏み出したと言えます。
参考記事
http://cyclestyle.net/article/2015/10/14/28771.html
http://www.excite.co.jp/News/sports_clm/20150930/Shueishapn_20150930_54177.html